シンプルの永劫性
1960後半~70年代製 手巻き
このグリュエンは前述の僕が大枚はたいて買った時計に値段をつけてくれなかった仕事でお世話になってる時計屋さんから買いました。
10KGFです。10金の金張り(ゴールドフィールド)。
この時期は機械式からクオーツへの移行の過渡期と思われ、機械式でもその薄さや軽さを競っていたようです。
ちょうど、バシュロン・コンスタンタンのセミフラットやパテックのクンロクやセイコーマーベルなどのシンプル時計に心が囚われてた時に出会って、僕がスモールセコンドに弱い事も知っているが如く飾ってあり、金額もお手頃だったんで、つい買ってしまいました。
価格(9000円!)の割に汚れはインデックス周りに多少黒い点々があるだけで、時間もほとんど狂いは目立ちません。
お客さんながら良い品を安く提供してる!僕の渾身で買った時計を瞬間で酷評するだけの事はあるなと、仕事上ではCLに対する安心感が生まれた一品です。
金のフェイスに茶リザードのストラップがよく似合ってます。
ストラップは黒に変えてみたりもしたのですが、金フチ、イエローゴールドフェイスに黒ストラップだとめっちゃオッサン時計になったんで、購入時のものに戻しました。
実際、あまり着用する機会はないのですが、日付も数字もない「バーインデックス」のドシンプルな佇まいは、虚飾に満ちた僕の物欲に撃鉄を起こされている様です。
「もう時計はその辺にしとけよ・・・」 (高倉健調で)
でも、その永劫性に落ち着き、時計の旅を終えるにはまだ時間もお金も掛かりそうです。
今はセイコーのツノクロノグラフが欲しい!オメガのスピードマスターも欲しい!部長くれ!